読書会的なイベントをするようになったこともあり、
今年は私にしてはけっこう本を読んでおります。

これまで芥川賞や直木賞が発表されて
書店に本がどばーっと並んでも
手に取ることはなかったんだけど、
今年はもしかしたら
次回のネタになるかも、
と気になりました。
でも、結局自ら手に取ることはなかった
なんででしょうねえ。

ところが、先月実家に帰ったら
芥川賞受賞作が掲載された
「文芸春秋」が置いてあったんですね。
まさかうちの親が
そういうものを買うとは思わなかったんですが、
「一応読んどいたほうがいいかなと思って」と。
へ~、私よりよっぽど世間の話題に関心あるのかも??

せっかくなので実家にいるあいだに
「火花」も「スクラップ・アンド・ビルド」も読破しました。
作品そのものも楽しめたんですが、
審査員のコメントを読むのが面白かった。
こういう賞とる作品って、
あたりまえやけど、
賞とったからといって
パーフェクトってわけじゃないのね。
ほめてる人もいれば、
ダメ出ししてる人もいて。
で、受賞者本人たちも
どんなこと言われるのかドキドキして。

そういうのがわかって面白かった。

読まず嫌いだった芥川賞受賞作品が
2つともけっこうおもしろかったので、
なんとなく勢いで、
直木賞受賞作の「流」も
電子書籍で読んでみたんだけど・・・
これが期待をはるかに上回って
ダントツで読みごたえがありました。

そもそも芥川賞と直木賞って
なにが違うのか、というところも
これまで興味がなさすぎて
知らなかったんだけど、
ざっくりいうと
芥川賞は「純文学」で
無名・新進作家、
直木賞は「大衆文学」で
中堅作家が対象となるそうです。

なるほど、「流」のほうが
ふつうに読んでハイレベルで面白い
小説であるわけですね・・・

って、こんなことも知らなかったなんて
一応編集者のはしくれとしては恥ずかしいですよねえ。

これからはラテンアメリカ文学ばっかりじゃなくて
日本語の文学作品も
どんどん読んでいきたいです。


流/講談社
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火花/文藝春秋
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スクラップ・アンド・ビルド/文藝春秋
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